うけ継ぐ、和美

漢字とは…古く中国で、人の姿や物の形、それに加えて、当時の生活習慣や価値観から生まれました。

生き物たちが刻む、不思議な時の法則。

 「亥」は、獣(「亥/イノシシ」または「豕/ブタ」)を横から見た形です。ブタは、イノシシを家畜化した生き物。「亥」と「豕」は、共に呪儀で供え物とされたため、もとは同字との見方もあります。
 「猪」は「犭/魔除けの力をもつ“犬”が部首となったもの」と、「者・者/祝禱を収める器(日)を土(、)に埋め、さらに雑木などで覆い被せた形(爻)」を組み合わせた、祭祀に関する文字。古くは「豬」とも書かれ、「亥」「豕」の繋がりも感じます。
 このように、文字の背景に共通点のある二字ですが、本来十二支の“字”と“動物”には関連性がないため、珍しい事例なのです。
 初夏には新しい年号となる本年。年号が変わっても十二支は時代を刻み続ける、何とも不思議な法則です。
 厳しい出来事の多かった2018年。新しい年に向け、強い心でまっすぐに歩みを重ねたいです。

 今月の和色
【若芽色】(わかめいろ)
早春に芽吹く、草木の若芽の色が元になっているとも。優しく淡い黄緑色をしています。

 想うこと
今年は、十二支の中でも最後の生き物「亥(猪)」が主役。2020年が冒頭の「子」に回ることを考えると、年始ながら、しっかり一年を走り切って(猪突猛進?)締めたいなと思うところです。猪の“勢い”とずっしりどっしりとした“重厚感”を意識して書しました。皆さまにとっても良き一年となることを、お祈り致します。

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