うけ継ぐ、和美

漢字とは…古く中国で、人の姿や物の形、それに加えて、当時の生活習慣や価値観から生まれました。

真っ直ぐな「糸」と、農具の「鋤(すき)」。

 「巠」は、機織で“縦糸が緩みなくピンと張った形”です。上下の力が垂直に保たれている様子から、「頸」や「脛」、「莖(茎)」などの文字にも組み込まれています。
 「力」は、農具の“鋤”もしくは“鋤を持つ手”を表現しています。古代、もっとも力を必要とした農作業に起原をもち、生活の糧を得るために、働く人々を想像するのも楽しい字形でしょう。“金力・権力”などは、文字の成り立ちから見ると、違和感のある使い方なのです。
 このように二つの“力強さ”を持つ「勁」は、使われる言葉も「勁陰(厳しい寒さ)」「勁強(強く健やか)」「勁草(強い草)」など、逞しさが感じられます。
 厳しい出来事の多かった2018年。新しい年に向け、強い心でまっすぐに歩みを重ねたいです。

 今月の和色
【伽羅色】(きゃらいろ)
「伽羅」とは大変高級な沈香木(じんこうぼく)の一種で、その色合いになぞらえて命名。茶色がかった暗い黄褐色のこと。

 想うこと
今年もまた様々なことがあった一年。オリンピックやノーベル賞など、日本人のすばらしさを多々実感する中で、自然災害、別れや引退といった寂しさを感じる場面も多かったように思います。そして来年は年号も変わり、日本人としても変化を感じずにはいられない予感がします。「強さ・厳しさ・揺るがぬ気持ち」を込めて選び、揮毫しました。

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