うけ継ぐ、和美

漢字とは…古く中国で、人の姿や物の形、それに加えて、当時の生活習慣や価値観から生まれました。

祈りが生む、心のゆとり。内外を隔てる、境の地。

 旧字体では「閒」と表し、「間」は常用漢字の字形です。「門」は “両開きの扉”で“渡し木”が書かれている古字も。これは、祖霊を祀る“廟の入口”のことで、神聖な儀式が執り行われる場所でした。その際、供え物として置かれたのが「月(“肉”の形)」。
 よって「閒」は“安静を祈る儀式”を描いた文字で“静か・安らか”などの意味へと繋がっていきます。また、他の古字には「門+仆(仆は“外”の意)」と書くものもあり、「門」が内と外を“隔てる・すきま”の役割があったと考えられます。
 そして今では、物理的な距離だけでなく、心のゆとりまでもを表す文字として使われているのです。
 人や物、さらには自分自身と うまく付き合っていくことにも、「間」は必要だと感じます。

 今月の和色
【鶸色】(ひわいろ)
北海道を中心に繁殖し、冬鳥として全国に渡来する小鳥「鶸」にちなんだ色。鎌倉時代の武士の礼服にも使用された色だとか。

 想うこと
何かとせわしくなる年末。予定は詰まり、歩く速度も速くなるものですが、気持ちの上では悠々と構えられたらなぁと(願望を込めて)思っています。その為にも、「間」はきっと大切。字の原点にある、古代人が心静かに祈る姿。その様子を想像して“はた、私にとってそういう心境になれる時って…?”と、年内残り2ヶ月にを迎えるに当たり、省みます。

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