うけ継ぐ、和美

漢字とは…古く中国で、人の姿や物の形、それに加えて、当時の生活習慣や価値観から生まれました。

豊かな生命をもたらす強い力。

 「相」と「心」による「想」。
 「相」は“木を見る姿”です。古代中国で“見る”行為には大きく二つの力があり、一つは祭祀儀礼に関する“呪的な力”。もう一つは“盛んな生命力を感じ取り、その本質に迫る行為”であったということです。「相」字の木は、無数の木々から選び取った神聖な一本で、見る人はそこに強い“生の本質”を感受します。木が持つ力と、受ける人の力が通じたその時が、「相」本来の意味だと考えます。
 さらに「心」は“心臓の形”。生きる上で必要な生命力を強調するものです。
 このように“見る”ことを通して、自身と対象を結びつける“霊的な強さ”が「想」の背景にはありました。そして、この繋がりによってもたらされる活力が、自身の命をより豊かにするものとされたのです。
 人の想いは、人を生かすと感じます。

 今月の和色
【乙女色】(おとめいろ)
乙女椿の花のような、黄みがかった淡い赤色です。この花は、名前の通り優しい色と雰囲気を漂わせます。花言葉は「控えめな美」。

 想うこと
想いを馳せる・愛想・想像・理想…。日本人の情緒をうまく表現した漢字の「想」。 元々やわらかな印象を与える字ですが、実は、かなりの“強さ”があったことに驚きです。 確かに、意思を持って相手と交流する際に、この文字は使いたくなりますよね。 それだけのエネルギーで向き合えるヒト・モノ・コトとの出会い、大切にしたいです。

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